劇団の歩み
この劇団の元をたどれば、そもそもは、1994年11月に京都府立洛西高校演劇部が「魚の祭」(柳美里 作)で、近畿大会に出場したことにさかのぼる。
それから2年余の月日が流れ、1997年1月頃、前年に高校を卒業した当時の洛西演劇部OB、OGの間で「あのメンバーでもう一度芝居をしたい」という声が出てきた。その話が、トントン拍子で現実のものとなり、在学中にも戯曲を書いていた中山が脚本を担当し、顧問だった川村をも巻き込んで、劇団「かんから館」が誕生することになったのだった。
劇団名については、どうしようかとかなり悩んだ。「横文字にはしたくない」、「ひらがながいいんじゃないか」などと考えていたが、どうもいい名前が浮かばない。その時、たまたま目に入ったのが、誰かが旅行みやげに買ってきた中国菓子「ラカンカ」であった。「らかんか」、逆さに読んだら「かんから」。これだ!と、その場で決まってしまったという、ウソのようなホントの話。
「かんから館」。「空き缶」+「すっからかん」みたいで、かわいくて面白い響き。全くの偶然から生まれた名前だが、けっこう気に入っているのだ。
〈第1回公演〉「左手の月」 作 中山美沙 演出 中山美沙・川村武郎
日時 1997年5月17日・18日 会場 スタジオヴァリエ
「かんから館」は、本当は1回限りのユニット(卒業公演)だった。
しかし、公演から1年の月日が流れ、川村がかつて主宰していた劇団「プチ・フレンチ・キッス」の元メンバーや、「かんから館」の一部のメンバーから、「そろそろ芝居がしたい」という声が出始めたのが、1998年の初夏のころであった。そこで、それらのメンバーで、新たな劇団を結成することになったのだが、その時、劇団名をどうするかで、「愛着のある『かんから館』の名前を1回だけで消すのはもったいない」と言い出す者がいて、かつてのメンバーの諒解も得、晴れて「かんから館」の名は復活を果たしたのであった。
であるから、これ以降の「かんから館」は、多少つながりはあるものの、厳密に言えば、初代「かんから館」とは、別物なのである。
〈第2回公演〉「家族計画」 作・演出 川村武郎
日時 1998年11月28日・29日 会場 アトリエ劇研
この作品が、新生かんから館の、実質的なデビュー作品である。
〈第3回公演〉「2001年宇宙の旅」 作・演出 川村武郎
-第20回Kyoto演劇フェスティバル参加公演-
日時 1999年2月20日 会場 京都府立文化芸術会館
〈第4回公演〉「箱」 作・演出 川村武郎
日時 1999年10月1日~3日 会場 アトリエ劇研
〈第5回公演〉「ジオラマ」 作・演出 川村武郎
日時 2000年6月9日~11日 会場 アトリエ劇研
〈第6回公演〉「春過ぎて、紫陽花のころ」 作・演出 TRY→ANGLE
日時 2001年5月11日・12日 会場 アトリエ劇研
※ この公演は、厳密には劇団の本公演ではない。
女優3人によるプロデュース公演である。
〈第7回公演〉「結婚するって本当ですか」 作・演出 川村武郎
日時 2002年2月22日~24日 会場 スタジオヴァリエ
〈第8回公演〉「サマータイムブルースが聞こえない。」 作・演出 川村武郎
日時 2002年8月23日~25日 会場 アトリエ劇研
〈第9回公演〉「プラネット・ラプソディ」 作・演出 川村武郎
日時 2003年2月21日~23日 会場 アトリエ劇研
〈第10回公演〉「ナツイロノオモイデ」 作・演出 川村武郎
日時 2003年8月22日~24日 会場 アトリエ劇研
〈第11回公演〉「Oh! マイ ゴッド」 作 田中幸子・川村武郎 演出 川村武郎
日時 2004年2月20日~22日 会場 アトリエ劇研
〈第12回公演〉「Blue -たゆたう僕達の時間-」 作・演出 川村武郎
日時 2004年8月20日~22日 会場 アトリエ劇研
〈第13回公演〉「雪のない冬の日」 作・演出 川村武郎
日時 2005年2月18日~20日 会場 アトリエ劇研
〈第14回公演〉「海月出づる時」 作・演出 川村武郎
日時 2005年8月19日~21日 会場 アトリエ劇研
〈第15回公演〉「黒くぬれ」 作・演出 川村武郎
日時 2006年2月24日~26日 会場 アトリエ劇研
〈第16回公演〉「ロングアイランド・アイスティー」 作・演出 川村武郎
日時 2006年8月18日~20日 会場 アトリエ劇研
〈第17回公演〉「ハイキング日和」 作・演出 川村武郎
日時 2007年2月23日~25日 会場 アトリエ劇研
〈第18回公演〉「ポスティング ベイビー」 作・演出 川村武郎
日時 2007年10月26日~28日 会場 アトリエ劇研
〈第19回公演〉「ひなまつり」 作・演出 川村武郎
日時 2008年3月21日~23日 会場 アトリエ劇研
〈第20回公演〉「彼と彼をめぐる彼女と」 作・演出 川村武郎
日時 2008年10月3日~5日 会場 アトリエ劇研
〈第21回公演〉「あなたの町の信金です」 作・演出 川村武郎
日時 2009年3月20日~22日 会場 アトリエ劇研
〈第22回公演〉「命短し、恋せよ乙女」 作・演出 川村武郎
日時 2009年10月2日~4日 会場 アトリエ劇研
〈第23回公演〉「ぴーちくぱっちわーく」 作・演出 川村武郎
日時 2010年2月26日~28日 会場 アトリエ劇研
〈第24回公演〉「お茶しませう」 作・演出 川村武郎
日時 2010年10月8日~10日 会場 アトリエ劇研
〈第25回公演〉「花とおじサン」 作・演出 川村武郎
日時 2011年3月25日~27日 会場 アトリエ劇研
〈第26回公演〉「ネコが西向きゃ尾は東?」 作・演出 川村武郎
日時 2012年3月23日~25日 会場 アトリエ劇研
〈第27回公演〉「権兵衛」 作・演出 川村武郎
日時 2012年10月5日~7日 会場 アトリエ劇研
〈第28回公演〉「ボクのお気楽レシピ」 作・演出 川村武郎
日時 2013年3月22日~24日 会場 アトリエ劇研
〈第29回公演〉「ぼちぼち行こか」 作・演出 川村武郎
日時 2013年10月4日~6日 会場 アトリエ劇研
〈第30回公演〉「風と黙ってすわってて」 作 鈴江俊郎 演出 川村武郎
日時 2014年3月21日~23日 会場 アトリエ劇研
〈第31回公演〉「戦争がやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」 作・演出 川村武郎
日時 2014年11月7日~9日 会場 アトリエ劇研
〈第32回公演〉「YerBlues」 作・演出 川村武郎
日時 2015年4月24日~26日 会場 アトリエ劇研
〈第33回公演〉「Paint It Black」 作・演出 川村武郎
日時 2015年10月23日~25日 会場 アトリエ劇研
〈第34回公演〉「若者たち」 作・演出 川村武郎
日時 2016年5月13日~15日 会場 アトリエ劇研
〈第35回公演〉「ノルマンディーの濁り水」 作・演出 川村武郎
日時 2016年10月28日~30日 会場 アトリエ劇研
〈第36回公演〉「だいたい真実」 作・演出 川村武郎
日時 2017年6月16日~18日 会場 アトリエ劇研
〈第37回公演〉「ケーキのサンタを食べちゃうぞ」 作・演出 川村武郎
日時 2018年3月23日~25日 会場 人間座スタジオ
〈第38回公演〉「消えます。」 作・演出 川村武郎
日時 2018年11月30日~12月2日 会場 人間座スタジオ
〈第39回公演〉「キケン!大きなカーブにつき見通し悪し」 作・演出 川村武郎
日時 2019年6月21日~23日 会場 人間座スタジオ
〈第40回公演〉「よりまし」 作・演出 川村武郎
日時 2019年12月20日~22日 会場 スタジオヴァリエ
〈第41回公演〉「エバーエンディングストーリー(終わりしかない物語)」
作・演出 川村武郎
日時 2020年8月22日~23日 会場 人間座スタジオ
〈第42回公演〉「O VACATION」 作・演出 川村武郎
日時 2020年11月27日~29日 会場 人間座スタジオ
〈第43回公演〉「ひとりじゃないって素敵なことね」 作・演出 川村武郎
日時 2021年5月14日~16日 会場 THEATRE E9 KYOTO
〈第44回公演〉「メルティーチーズな明日の私」 作・演出 川村武郎
日時 2022年1月28日~30日 → 新型コロナにより延期
2022年6月17日~19日 会場 THEATRE E9 KYOTO
〈第45回公演〉「ポケットの中の私」 作・演出 川村武郎
日時 2022年11月11日~13日 会場 THEATRE E9 KYOTO
〈第46回公演〉「You know my name」 作・演出 川村武郎
日時 2023年6月9日~11日 会場 THEATRE E9 KYOTO
〈第47回公演〉「命短シ、恋セヨ乙女。」 作・演出 川村武郎
日時 2023年11月3日~5日 会場 THEATRE E9 KYOTO
〈第48回公演〉「誰も見えない廃墟の空に青い鳥はなぜ行った」
作・演出 川村武郎
日時 2024年6月7日~9日 会場 THEATRE E9 KYOTO