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​公演案内

​茶色の小瓶

​(第49回公演)

作・演出 川村武郎
出演 蜂谷友佳子 登尾敦広 川村武郎
   池下香織
(映像出演) 今西未音(映像出演)
日時 11月2日(土) 18時  3日(日) 13時・18時  4日(日) 13時
会場 THEATRE E9 KYOTO

茶色の小瓶_表面.jpg

とりあえず漠然とした作品イメージおよびモチーフを書いてみます。(しばらくしたら書き直します)

今回、10代の若い役者(男)が出演します。

彼が、何故か世代に似合わず、ハードロックが好きで、オーストラリアのAC/DCのファンなのです。
AC/DCには、アンガス・ヤングというギタリストがいまして、こいつが変なファッションで、半ズボンにランドセルという奇抜な格好でギターを弾きまくって人気があるんです。彼はこのギタリストのファンなので、そういう格好をさせて登場させようと考えています。
で、これは私のいつもの悪いクセなのですが、この青年を「既に死んだ人」にしようかとも思っています。
ご存じの方もおられるかと思いますが、ロックミュージシャンには「27クラブ」という話がありまして、才能あるロッカーは何故か27歳で死ぬという伝説があります。ドラッグだったり交通事故だったり、実際有名なロッカーがたくさん27歳で死んでるんですよね。ローリングストーンズのブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、カート・コバーンなんかが有名ですね。

だから、「才能あるロッカーは27歳で死ななくては」みたいなのを思い込むヤツもいたりなんかして、この青年もそういう愚かな1人にしようか、と。
ただ、そのつもりだったのに、死に損なって生き恥を晒して老人になっちゃう、なんてのもいいかな? 実際、アンガス・ヤングは、今年69歳で、まだ半ズボンで走り回ってますからね。

 

と言っても、別にロッカーの話じゃないんです。実は、いろんなモチーフが頭の中に錯綜して困っています。
カミュの「異邦人」の「今日ママンが死んだ」とか「太陽がまぶしかったから」とかも使ってみたいし、題名にした「茶色の小瓶」はグレンミラーの曲ですが、小瓶となるとボトルメッセージの話にしたい、とか、それが「届かなかった手紙」だったらかっこいいかな?とか、そういう時空を隔てた手紙なら「拝啓十五の君」みたいな、過去の自分、あるいは未来の自分への手紙にしたらどうだろう?とかとかとか。
そういうアイデア達をおもちゃ箱をぶちまけるみたいにしてもいいんですが、ここ数作、そういうカオスな作風にしてる感じもあるので、「またかよ」と言われるのも悔しいし、だから、一応、ちゃんとストーリー仕立てにはしたいと思っているのですが、はたまたどうなることやら?

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